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「人を恋うる歌」・・・与謝野鉄幹

 暮れが近ずくと、「喪中に付き新年のあいさつを遠慮させていただきます。」の葉書がくる。 
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  2,3日前、「エー・・・」と驚く葉書が来た。東洋一(とよかず)の奥さんからだ。
 彼とは独身時代の友であるが・・・・・?お互い結婚後は毎年の年賀状のやり取りだけでそれぞれの人生を歩んでいた。思えば彼とは、独身時代、良く飲み、遊んだ仲間であった。日本の将来を、青春を、自分の将来を、人生を語り、また歌いあった。あの頃は貧しかったが将来に夢があった。
社会主義者であった彼は「全体が幸せでなければ、個人の幸せはない」とよく言っていた。しかし結婚後は家庭を大事に守っていた男だった。わたしの結婚式に二人でよく歌った、「妻を娶らば才たけて、みめ麗しく情け有る。友を選ばば書を読みて、六分の侠気四分の熱」・・・・・と熱唱した姿を思い出す。「人を恋うる歌」与謝野鉄幹の作詞で旧制三高寮歌である。新年も「元気だ」と賀状が来ることを信じていたのに・・・・・!  ああ・・人の命ははかないものだ。      ただただ・・・冥福を祈る・・!
by john3-16-1303 | 2014-11-29 10:56 | Comments(0)